れもんうえうぶ
ピアニストの絵ピアノが10倍上手になる練習方法

目次

楽譜を正しく読む

指番号を守る

正しい姿勢と手の形

腕や手首のよけいな力を抜く

曲想を考える

定期的・計画的な練習

エチュードを日課とする

メトロノームとなかよしになる

必要不可欠な部分練習

気持ちを込めた通し練習

お母さんは名コーチ

素直な心と自分でやろうとする気持ち

聴く耳を育てる

ホーム・コンサートのススメ

絶対にあきらめない

発表会で成功する練習の仕方

1.楽譜を正しく読む

 文字の読めない人に本の朗読の仕方を教えることはできません。また、道路標識や交通ルールを知らない人が車の運転をするならめちゃくちゃな運転になってしまうでしょう。音符は音楽においては文字と同じです。楽語や様々な記号は道路標識や交通ルールと同じ役目を果たします。それらを正確に読むことができなければ、作曲した人の考えが伝わらないばかりか、まったく的外れの演奏になり、せっかくその曲が持っている美しさやおもしろさが台無しになってしまいます。では、楽譜を正確に読むためには、どうすればよいでしょうか。

 例えば、今この文章を読んでいるあなたはどうやってこの複雑な文字をおぼえましたか。何度も何度も読んだり書いたりしながらおぼえたのではありませんか。楽譜もそれと同じです。何度も読み書きを繰り返すことによっておぼえていくのです。ここで大切なのは「何度も繰り返す」と言う点です。人間は日常の生活に関係のないことはすぐ忘れてしまいます。楽譜を読むと言うことは普通の生活とはまったく関係ありません。ですから、せっかくレッスンで教わっても、毎日楽譜を読む習慣がなければすぐに忘れてしまうのです。

 では、具体的にどのようにすればよいでしょうか。まず、毎日楽譜を見ながら練習することは言うまでもありませんが、ドリルやワークブックを繰り返し用いることもできます。また、市販の‘おんぷカード’を使って訓練することもできます。それから、ていねいに楽譜を読むことも大切です。「何となくこんな感じ」ですませるのではなく、一つ一つの音符をきちんと読みましょう。そして、強弱の記号や速さの記号、レガートやスラー、スタッカートの記号にも目をとめて下さい。また、これから弾こうとしている曲は何拍子でしょうか。♯や♭は付いていませんか。曲を弾く速さについて作曲者の指示が書かれていませんか。楽譜に書いてあるすべてのことを見逃さないようにしましょう。

 楽譜を読むと言うことは、最低限自分でできることです。最初にドレミファソラシドを教わったなら、自分で読む習慣をつけるようにしましょう。そして、楽譜に書いてあるどんな小さな事柄も見落とさないように心がけましょう。できれば、「楽語辞典」などを用意して、わからないことは自分で調べるようにしましょう。そのような習慣を身につけるなら、楽譜も本と同じようにすらすらと読めるようになります。そして、洞察力を働かせて、その曲が何を表現しているのかを読みとることもできるようになります。

 誰に教わらなくても、自分の弾きたい曲を自由に弾いて楽しめるようになるために、“楽譜を正確に読む”と言うことは大切なことなのです。

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目次 | 楽譜を正しく読む | 指番号を守る | 正しい姿勢と手の形 | 腕や手首のよけいな力を抜く | 曲想を考える | 定期的・計画的な練習 | エチュードを日課とする | メトロノームとなかよしになる | 必要不可欠な部分練習 | 気持ちを込めた通し練習 | お母さんは名コーチ | 素直な心と自分でやろうとする気持ち | 聴く耳を育てる | ホーム・コンサートのススメ | 絶対にあきらめない | 発表会で成功する練習の仕方