れもんうえうぶ
ピアニストの絵ピアノが10倍上手になる練習方法

目次

楽譜を正しく読む

指番号を守る

正しい姿勢と手の形

腕や手首のよけいな力を抜く

曲想を考える

定期的・計画的な練習

エチュードを日課とする

メトロノームとなかよしになる

必要不可欠な部分練習

気持ちを込めた通し練習

お母さんは名コーチ

素直な心と自分でやろうとする気持ち

聴く耳を育てる

ホーム・コンサートのススメ

絶対にあきらめない

発表会で成功する練習の仕方

7.エチュードを日課とする

 「エチュード」とは練習曲のことです。練習曲には、バーナム、ハノン、ツェルニー、トンプソン、その他、色々な教則本があります。こうした練習曲を毎日弾くことは上達の近道になります。
 たとえば、野球選手のことを考えてみましょう。アメリカのメジャーリーグで1998年に大活躍したマクガイヤ選手やソーサ選手は、たくさんホームランを打てたからと言ってバットを振る練習をしないと言うことはありません。試合がある日も無い日も、試合で打てても打てなくても、毎日練習をします。バットを振る練習だけではありません。体を柔らかくするための柔軟体操や、足腰を鍛えるためのランニングや筋力トレーニングも決してさぼったりしません。
 では、プロのピアニストはどうでしょうか。やっぱり毎日何時間もの練習を欠かすことはありません。
 一流のプロが毎日一生懸命練習しているのであれば、一流ではない人が練習をさぼっていて上手になるはずがありません。上手になるためには、毎日練習することがとても大切です。そして、一番大切なのはエチュードの練習です。

エチュードを練習する意義

 エチュードを練習することにはどのような意義があるでしょうか。それは、スポーツ選手が行う「柔軟体操」や「筋力トレーニング」、また試合の感覚を養う「実践的トレーニング」と同じような意味があります。
 エチュードの目的は大きく分けて次のようになります。

  1. 力強いタッチを身につける。※タッチとは鍵盤を弾く力のことです。
  2. 指をできるだけ大きく広がるようにする。
  3. 素早く正確に指を動かせるようにする。
  4. レガートやスタッカートなどの奏法の練習。

 そして、その他に強弱の使い方や、フレーズの歌い方などの練習などが盛り込まれている場合もあります。エチュードの目的は「指を自分の思うがままに動かせるように訓練する」ことなのです。自分の思うように指が動かせるようになれば、どんな曲もすぐに弾けるようになります。エチュードはそのために、自分に力をつける練習なのです。

効果的な練習方法

 エチュードの効果的な練習の仕方には次の二つのポイントがあります。

1.毎日決められた回数を必ず弾く。

 たとえ弾けるようになったとしても、次のレッスンまで毎日弾くべきです。最低でも5〜6回は弾くようにしましょう。また、どんなに忙しくても1回は必ず弾くという決意が大切です。

2.定期的に前へ戻って復習する。

 一度できるようになったからそれでいいというわけではありません。練習で大切なのは何度も繰り返して行うことです。ですから、一ヶ月に一度はそれまで練習したエチュードをおさらいするのは効果的です。できれば何曲かごとにまとめて弾くことをおすすめします。その時にもし、自分が弾けなくなってしまった部分があるなら、その部分を重点的に練習しましょう。

創意工夫が大切

 人はそれぞれ違います。ある人がうまくいったからと言って、同じ方法で別の人がうまくいくとは限りません。自分にとって、もっともふさわしい練習方法は自分で探さなければなりません。ここで述べられたことや、レッスンで先生に教えてもらったことを自分にどのように当てはめていくか、よく考えましょう。そして、うまくいかないところをどうやって弾けるようにするか、自分自身で工夫して練習して下さい。自分で工夫して練習をする人は必ず上手にできるようになります。肝心なのは「あきらめない」ことと「なまけない」ことです。みなさん、ぜひがんばって下さい。

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目次 | 楽譜を正しく読む | 指番号を守る | 正しい姿勢と手の形 | 腕や手首のよけいな力を抜く | 曲想を考える | 定期的・計画的な練習 | エチュードを日課とする | メトロノームとなかよしになる | 必要不可欠な部分練習 | 気持ちを込めた通し練習 | お母さんは名コーチ | 素直な心と自分でやろうとする気持ち | 聴く耳を育てる | ホーム・コンサートのススメ | 絶対にあきらめない | 発表会で成功する練習の仕方