れもんうえうぶ

忙しさの中で練習時間を見いだす

isoe ,LEM音楽院

目 次

時間を効果的に使う

ピアノを続けるために〜Aさんの場合

ピアノを続けるために〜Bさんの場合

ピアノを続けるために〜C君の場合

ピアノを続けるために〜その後

ピアノを続けるために〜その後

AさんとBさんはその後、同じ高校に進学して、それぞれ異なる活動をしながらピアノを続けています。ただ、中学時代よりはさらに忙しくなっているようです。では、そんな中でどのようにピアノを楽しんでいるのでしょうか。

 

質問1:部活動は何部ですか?

 

A:書道部です。

 

B:剣道部マネージャーです。

 

先生:Aさんは高校の書道部はものすごくがんばっていて、色々な書道コンクールで入賞しています。Aさんも何度も賞をもらっています。今回の発表会でも「夢」と言う題字を特別に書いてもらいました。

 

 

質問2:部活の練習はいつやっていますか?

 

A:平日は午後4時〜8時まで、土曜日は午後2時〜6時まで、日曜日は午前8時〜12時までです。ただ、塾などがあるときは早めに切り上げて帰ります。

 

B:平日は午後3時50分から。土曜日は朝8時30分からで、日曜日は休みです。

 

 

質問3:どんな塾に通っていますか?

 

A:英語と数学と化学です。月・火・水にあります。

 

B:私は塾に通っていません。

 

 

質問4:部活動以外の課外活動やアルバイトをしていますか?

 

A:市内のボランティアサークルに入っていました。活動は月に1〜2回程度でした。

 

B:青少年ボランティアサークルと土日にアルバイトをしています。

 

 

質問5:ピアノはいつ練習していますか?

 

A:火曜と木曜の夕食前に少しと、土曜日のレッスンに行く前と帰ってから、そして日曜日の午後です。

 

B:気が向いた時です。

 

先生:ウーム。確かにBさんは練習して来る時と練習して来ない時とまちまちだなぁ。。。ただ、普段のレッスンは練習の成果を聞くと言うよりも、コンサート等のイベントに向けて練習すると言う、クラブ活動のような形で行っているので、それはそれで良いと思います。

 

ところで、Aさんはピアノの練習時間を確保するためにどんな工夫をしましたか?

 

A:部活は強制されていないので、ピアノが練習不足の時は早く帰って練習するようにしました。そして、アルバイトはやらないようにしています。

 

 

質問6:中学と高校ではどちらが忙しいですか?

 

A:どっちもあまり変わらないです。ただ、高校では部活によって違うと思います。そして、中学では部活が忙しかったけど、高校では勉強が大変なので、全体的な忙しさはあまり変わりません。

 

B:私は高校に入ってからの方が、やりたいことがいっぱいあるので忙しいです。

 

 

質問7:一年を振り返ってみて、時間の使い方で反省していることはありますか?

 

A:部活に時間をかけすぎて、ピアノの練習があまりできないことがあったので、少しずつ気をつけています。

 

先生:どんなことでも「平衡を保つ」事が大事です。今は一つのことだけをやっていれば良いと言う、そんな時代ではありません。大人も子供も関係なく、色々なことを同時にすることが求められています。そうした世の中では、「何をどれだけやるか」という計画をしっかりと立てて、それに自分を従わせていく辛抱強さが求められます。その点でAさんはとても良い認識を持っていると思います。

 

B:私は勉強しなさすぎだったと思います。

 

先生:やりたいことがたくさんあって、忙しくしていられると言うのはとても幸せなことです。ただ、自分がやるべきことに優先順位をつけて、時間を上手に使う術を身につけることが大切です。自分の時間を支配するのは自分自身です。忙しさに流されてしまわないように、きちんと計画を立てて、それに従う努力をするといいでしょう。

 

 

質問8:後輩達に何かアドバイスがありますか?

 

A:ピアノ、勉強、部活の全部をがんばるのは大変なことなので、自分で決めた一つのことを中心に時間を決め、毎日少しずつがんばると良いと思います。

 

B:私はアドバイスできるようなことを何もしていないので、何も言えません…。

 

 

 AさんとBさんは、一見対照的なように見えますが、それぞれに自分の限られた時間を使って、ピアノを楽しんでやっています。「なるべく簡単な曲」、そして「なるべく楽に弾ける曲」ばかりをやりたがる生徒もいますが、この二人は常にチャレンジ精神を持って難しい曲に挑戦しています。ピアノを習う人が皆、音大を目指しているわけではありません。音楽の道を目指してはいなくても、好きなのであれば、ピアノを続けていくことができます。家で練習する時間があまり確保できなくても、クラブ活動のような形でレッスンに通うのも、一つの習い方だと思うのです。いかにしてピアノを楽しむかは、周りがどうこう決めることではなく、本人の考え方次第です。これからも、どうぞ楽しく音楽して下さい。

                        

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