れもんうえうぶ
ピアノ物語

磯江尚樹(isoe) ,LEM音Web

ピアノの手入れについて

 

  ピアノは案外汚れるものです。特に小さいお子さんがいる家庭では、お子さんの手垢などがたくさん付くでしょうから、時々きれいにしてあげないとピアノがかわいそうです。それに、きれいなピアノで演奏する方が気持ちがいいものです。また、ピアノは家具としても目立つ存在なので、きれいにしておくに越したことはありません。
 アップライト・ピアノやグランド・ピアノは特に汚れが目立ちます。また、傷も付きやすいです。そうした汚れの手入れのために、「ピアノお手入れセット」というのがヤマハから出されています。この中にはピアノを拭くためのクロスや表面の汚れを落とすための“ユニコン”、外装の傷を目立たなくするための“コンパウンド”、白鍵の汚れを落とす“キークリーナー”などが入っています。もちろんこれらは単体でも購入できます。こうしたものを使ってきれいに磨いておけば、いつまでもピアノは美しい輝きを保てます。
 特に鍵盤は一番汚れる場所です。時々乾いた柔らかい布で乾拭きすることをお薦めします。汚れがひどいときは柔らかい布をお湯に浸して固く絞り、それでていねいに汚れを拭き取って下さい。鍵盤には決してユニコンや洗剤、ワックスなどを使わないようにしましょう。
 それから、何よりも1年に1回はピアノ調律をしてもらいましょう。調律を怠るとピアノはどんどん悪くなっていき、いざ故障が発生したらとんでもない金額になることもあります。年に1度の調律を欠かさないでください。
 電子ピアノ(クラビノーバやキーボードなど)はほこりが大敵です。ダスターなどで常にほこりを払って下さい。鍵盤の手入れは普通のピアノと同じです。

                        

目次 | はじめに | ピアノの先祖1:チェンバロ | ピアノの先祖2:ダルシマー | ピアノの誕生 | ピアノの仲間たち | ペダル―表現力を広げるスイッチ | ピアノのフタ〜どのように使うのか? | ピアノが日本に入ってきたのはいつ?どのように? | ピアノとキーボードの鍵盤の違い | どんなピアノを選ぶべきか | ピアノの手入れについて

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