ホーム・コンサートのススメ |
14.ホーム・コンサートのススメ音楽をしていて一番楽しいことは何でしょうか。それは、その場にいるすべての人と時を同じくして同じ感動を分かち合えることではないでしょうか。レッスンで教わった知識や技術に磨きをかけ、そして持って生まれた素質や才能を開花させるためにも、誰かと一緒に演奏したり、誰かに聴いて楽しんでもらうと言うことは大変重要な経験です。ですから、たいていのピアノ教室では発表会を定期的に行っています。でも、そのような大きな催しばかりでなく、家族や友達と言った小さなグループで行う演奏会も大変良い経験になるのです。いや、むしろ「ホーム・コンサート」のように小さな演奏会をちょくちょく行っていた方が、音楽的な環境が整えられて良い影響を与えるかもしれません。 では、実際に楽しくコンサートをする上でどのような点に注意すればよいでしょうか。 1.全員が参加する:全員が自分のできることで参加しましょう。また、全員で歌を歌ったり、簡単なアンサンブルをするのも良いことです。 2.決して批判をしない:ほめるのは大いに結構です。しかし、演奏に関してどんな些細なことであっても非難するべきではありません。音楽は楽しむものです。親子であれ、兄弟であれ、一生懸命やった演奏を批判して不愉快な思いをさせるべきではありません。「みんなで楽しく」ということを大前提にしてください。 3.絶対に比較をしない:比較をされるのは誰でも面白くないのではないでしょうか。特に、誰かよりも下だと言われたなら、自分の存在価値を否定されているようで悲しくなるのではないでしょうか。「みんなで楽しく」するためにはそのような比較を絶対にすべきではありません。 4.大がかりな企画を立てない:知人や友人や近所の人をたくさん招いて、手の込んだことをしたりしようとすると、それはただただ負担になるばかりです。あくまでも目的は演奏をすることですので、簡単に楽しく遊ぶ気持ちが大切です。 ピアノを習っているのなら恥ずかしがらずにどんどん人前で弾いちゃいましょう。時には失敗をするかもしれません。でも、その次がんばればいいのです。たくさん場数を踏むことによって自分に自信をつけてください。 |
目次 | 楽譜を正しく読む | 指番号を守る | 正しい姿勢と手の形 | 腕や手首のよけいな力を抜く | 曲想を考える | 定期的・計画的な練習 | エチュードを日課とする | メトロノームとなかよしになる | 必要不可欠な部分練習 | 気持ちを込めた通し練習 | お母さんは名コーチ | 素直な心と自分でやろうとする気持ち | 聴く耳を育てる | ホーム・コンサートのススメ | 絶対にあきらめない | 発表会で成功する練習の仕方
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